ファットウッド(fat wood) キャンプ好き必見!!

スローライフ

今回は、今、キャンプ好きの方達の中で話題の「ファットウッド(fat wood)を紹介します

以前、ド素人から養蜂家になる!!~キノコ採り編 第4弾~で行った山で、発見した倒木です

このブログで、頻繁に登場する、私の師匠いわく、この地域では

「盆まつ」と言われる物だそうです

かなり昔から、山に住む人たちは、このファットウッド(盆まつ)を活用していたようです

ファットウッドとは

ファットウッドとは、簡単に言うと、「松脂(マツヤニ)」を多く含んだ木のことです

「松脂」ですので、当然、松の木(赤松)ですね

このファットウッドは、松脂である、木の樹脂を多く含んでおり、非常によく燃えます

ファットウッドとは、枯れた松の木の樹脂を多く含んでいる部分なんです

昔から、私の住む地域でも、重宝されてたらしく、良く燃えるため、薪ストーブの着火剤につかわれたり、お盆の迎え火(送り火)に使われたりしたそうです

現在では、キャンプ好き(特にブッシュクラフトを好む方)の方々に注目されているようですね

師匠も、「昔は、よく山に取りに生かされたもんだけどなぁ」

と話していました。日常的に使っていたそうです

現代のように樹脂を多く含んだ部分を削り出すのではなく、木を細かく割って使っていたようです

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ファットウッド見つけ方

ファットウッドの見つけ方ですが、松林(赤松の林)がある場合、比較的簡単に見つけられます

というか、見つけられました(キノコ採り編第4弾を参照して下さい)

基本的に、ファットウッドは倒木や枯れ木です

枯れた木は当然、朽ちていきます

通常、松の木は木全体に樹脂(松ヤニ)がいきわたっていますが、枯れたり、倒れたりすると一部に樹脂(松脂)がたまり、ファットウッドになるそうです

木が倒れたり、枯れても、樹脂を多く含む部分(ファットウッド)は、腐らず木の原型を長い間とどめています

立ち枯れている赤松の根元のほうや、倒木の枝の付け根等に多くある様です

また、特徴とし、倒木や枯れ木を叩くと、ファットウッドの部分は甲高い音がします

樹脂を多く含んでいる部分(ファットウッド)と、そうでない部分を比べるとすぐにわかります

↑この状態の写真で分かりづらいのですが

赤い丸の部分は甲高い音、黄色い〇の部分はスカスカの音です

削り出す

樹脂を多く含む部分を削り出します

もったいないので、樹脂を多く含む部分を探りながら切っていきます

枝の付け根の部分は樹脂が多い様です

(左の2枚は、枝の付け根の切断時、右側が枝の幹の部分の切断時)

樹脂が多い枝の付け根の部分のノコくずと、幹の部分のノコくずとでは色が明らかに違います

樹脂が詰まっている部分が確認できるまで切っていきます

使用する長さが決まったら、幹の部分を削り、樹脂が詰まっている部分を露出していきます

樹脂が詰まっている部分は、表面からは想像できないほどきれいな状態です

腐食もしておらず、松脂(マツヤニ)のいい香りが漂ってきます

着火剤として活用

キャンプ好きの方(特にブッシュクラフトを好む方)なら常識かもしれませんが

ファットウッドを鰹節の様に削り出し、着火剤として使用します

季節や、天候的に乾燥していたので実際には着火しませんでしたが

マッチやライターはもちろん、火花を出す道具(ファイヤースターター)等でも着火できる様です

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注意点

  • 燃えすぎる・・・基本的に油ですのでよく燃えます <燃えすぎに注意です>
  • すすがでる・・・松脂を燃やす為、すすが結構出ます
  • 着火剤・・・ファットウッドは薪とは違う用途で使用した方が良いそうです(あくまで着火剤です)
  • 私有地×・・・倒木や立ち枯れた木とはいえ、私有地から勝手に持ってくるのはダメだと思います

私の住む地域では「お盆の迎え火(送り火)」様に使う事がありますが

ファットウッドの様に樹脂を多く含む部分だけを切り出して使うことはあまりない様です

あくまで、樹脂を多く含む木(全体)を割って使います

先人たちの知恵

突然

師匠から「”あんさ”ってしってるか?」

?????

この地域だけなのかは分からないのですが、ファットウッドと同様に着火剤的な用途で

昔から使っている木材だそうです

良く燃えるのもそうですが、木の密度が高く硬いことから、太鼓のバチにも使ったりしたそうです

ファットウッド同様に、倒れた物や立ち枯れた物を採ってくるそうです

木の断面が少し赤みがかったているのが特徴です

(この地域では、「オノレカンバ」とも言うそうです。おそらく「ダケカンバ」が正式かと思います)

師匠いわく、

「薪と同じように使うと、燃えすぎてストーブを駄目にするから注意が必要なんだ」

との事だそうです

それこそ、いつの時代から使われてきた木材なのか師匠も分からないとの事でした

師匠が子供の時は、家の仕事として、よく山に採りに行っていたとの事です

ファットウッド(盆松)にしろ、ダケカンバ(あんさ)にしろ、先人の知恵ですね!

最後に

ファットウッドは

自然の着火剤である事

松(松脂)の香がとても良い事   

などの理由で、愛好家が多いそうです

しかし、ファットウッドとと言う名称が使われるずっと前から

山に生きる人達は、日常的に使用していたんですね

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