ド素人から養蜂家になる!!~腐蛆(ふそ)病検査 偏~

スローライフ

ド素人が、失敗と成功を繰り返しながら養蜂を行っている様子を記録したブログです。

2021年春に巣箱を購入。日々悪戦苦闘しながら、本格的な養蜂家を目指しています。

時々、養蜂の知識がある方(勝手に師匠と呼んでます)に聞きながら、本やネットの情報を頼りに、蜂たちと向き合っています。

もし、養蜂に興味のある方の参考になればと思い、記録を残したいと思っています。成功例もそうですが、失敗談もアップしていきたいと思います。玄人の方からは、笑われるかもしれませんが、その分、「これから養蜂をしてみたい」と言う方には参考になるのではないかと思ってます。

腐蛆病検査

今回は、「腐蛆(ふそ)病検査」を紹介します

おそらく、馴染みのない病気の名前だと思います

養蜂をしている方なら常識だとおもいますが、年に1回、腐蛆検査の為

保健所から数名の担当者が来て、巣箱を調査する事になっているみたいです

初めての、検査でしたのでドキドキしました。

腐蛆(ふそ)病とは

一般的に聞きなれない病気ですが、養蜂家の間では有名な病気だそうです

当然、私もこの病気の存在を知ったのは、養蜂家への道を目指してからです

腐蛆病とは、蜜蜂の蜂児(幼虫)の細菌感染症で、家畜伝染病予防法家畜伝染病に指定されているそうです。

腐蛆病には、アメリカ腐蛆病ヨーロッパ腐蛆病と異なった病気があるそうですが、 死んだ幼虫や蛹(さなぎ)が腐るという共通の症状がある為、法律では、まとめて腐蛆病と呼ばれているそうです。

師匠いわく、「昔は、腐蛆病がでると、全部巣箱を焼いて、巣箱を置く場所も変えた。」

と教えてもらった事がありました。結構大事だった様です。

幼虫が細菌に感染し、溶けてしまうそうです

感染力が強く薬物 (消毒剤)も効きづらいとの事でした

実際の検査の様子

保健所から、獣医の方達がきて、実際に巣内の様子や蜂の動き、蛆(幼虫)の状態を診てくれます

また、普段の様子から、ダニの発生状況やチョーク病と呼ばれる病気の有無等の聞き取りがありました

初めての検査という事もあり、ついつい色々質問してしまいました(笑)

今回、いらして頂いた獣医の方は、とても若い方(30歳前後?)で、丁寧に教えてくれました

幸い、巣箱の様子や、巣の状態に問題は無いとの事で、ホットしました。

腐蛆病になっていた場合、巣の蓋の状態がへこんだ様になったり、蓋に穴があいたり、蛆(幼虫)溶けた状態になるそうです。(左端の写真の赤○の場所は良好とされる場所です)

また、発酵したような(酸っぱい様な)特有の強い匂いがするとの事でした

私の群は、良好と話してくれたので、とても嬉しかったです

証明書の発行

養蜂家の多くは、今でも密源を求めて巣箱を移動するそうです

その際に、法定伝染病に感染していないという「証明書」が必要との事でした

私は、巣箱は移動せず、密源を周辺に増やしていきたいと考えている為、不用でしたが

参考までに、証明書の発行申請をすることにしました

因みに、腐蛆病の検査は一箱(一群)70円。証明書の発行は30円でした

なんと、良心的な・・・(涙)

密源を求めて、県や市町村をまたいで移動する場合、移動先の自治体への「検査証明書」の提出が必要だそうです

↑これが、後日送付されてきた証明書です

「証明書」有効期間は30日間との事でしたので、巣箱(群)を移動する際は、頻繁に検査の実施が必要な事になりますね

勉強になります!

私は、自分の周りの密源を増やします!!!

獣医さんとの会話からのまとめ<注意点>

<注意点>

  • 腐蛆病・・・蛆(幼虫)溶ける、発酵(酸っぱい様な匂い)臭がする、消毒剤が効きづらい、蜂が増えない、蛹の蓋がへこんだ様になる
  • ダニ被害・・・蜂の羽に奇形がある、成虫になる前に死ぬ蜂が増える、雄蜂に寄生し繁殖する
  • チョーク病・・・カビの胞子が蛆に寄生する、巣内の温度が低い(30度以下)が長時間続くと発生率が高くなる、感染した蛆がチョークの様に硬くなる、一般的に自然治癒するケースが多い

若い獣医さんでしたので、事ある毎に、「実際、見たことはないのですが」と正直に話してくれたのがとても好感が持てました。

獣医さん!とても勉強になりました!

ありがとうございます!

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