今回は、私が行なっている薪割について紹介します。
近年、脱カーボンの影響なのか(関係ない?)、薪ストーブや暖炉を設置する方が増えている様です。
私は、小さい時から薪ストーブがある家でした。もちろん、現在の様なお洒落な暖炉ではなく、いわゆるダルマの形をしたストーブです。
幼少期、薪割は手伝う程度でしたが、10年程まえから実家で暮らす様になってから、本格的に薪割の労働に勤しんでいます。
そこで、私が学んだというか、少しでも薪割という重労働を軽減させるための工夫を紹介します。
知っている方や、玄人の方は「そんなことかぁ」と思うかと思いますが、薪割に苦労している方や、これから薪ストーブ生活を考えている方、薪割に挑戦しようとしている方が参考になれば幸いです。
薪割のポイント
- 斧選び
- 丸太の長さ
- 斧の刃を入れる場所
- ムキにならない
- 時間を決めてやる!
斧選び
まずは、道具ですね。もしかしたら、道具ではない。なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、永遠と続く薪割を考えた場合、道具は大切です。やっぱり...。
私が、小さいころから使っている斧はこんなのです↓
もしかすると、趣味性が低く、日常的に薪を使う方々にとっては当然と言った所でしょうか。そういう私も、この形の物しか使った事がなく、何の違和感も持っていませんでした。
しかし、ちょっとした興味本位から、斧を調べ、価格や使い勝手から↓これを購入。
使ってみると・・・。
全然違う・・・。
「月とすっぽん」とまでは言いませんが、手にかかる負担といいますか、力が伝わりやすいといいますか、
とにかく、長く使えば使う程違いを実感してますよ。
バイソン(Bison) スプリッティング アックス BN06丸太の長さ
薪にするには、丸太をチェーンソー等で決まった長さに切り、割っていく方法が多いかと思います。(中には、長い状態で割、チェーンソー等で切る方もいますねが、これは難しいです。)
薪ストーブや暖炉の大きさに合わせて、30㎝や45㎝といった長さに切ると思います。私も、一昨年に薪の燃焼時間等を考え、45㎝の長さに丸太をカットして薪割を行いました。
結果・・・
本当に割るのが大変で、大変で途中から長さを変更してしましました。後日、林業関係の方に話を聞いたら、
「45㎝だと、薪割上級者でも苦労するからまずやらないよ」
と教えてもらい、ものすごく納得しました。それ以来、30㎝程度の長さで割っています。
斧の刃の入れる場所
ここからの紹介は、私又は、我が家(父・祖父)のやり方かもしれません。なかなか、こういった情報は共有しないので(汗)
まず、斧の刃を入れる場所ですが、画像の様に割れ目を探し、そこに刃を打ち込む様にします。もちろん、寸分たがわず入れるのは至難の業です。あくまで、目安です。
木の「ふし」と呼ばれる、木の幹と枝の分岐点の様なところが断面にある場合、割れ目が無かったりします。また、そういった断面に斧の刃を打ち込んでも跳ね返されたりします。
下の3本の丸太、どれが一番割りずらいかわかりますか?
一番左側の丸木が大変なんです。
とはいえ、「ふし」のある丸太は、ない丸太に比べ大変で、心が折られます。
また、丸木の表面に↓のような「ふし」や黒くかたい部分が見える場合も、斧が跳ね返されたりします。
そんな時は、ひっくり返したり、斧を入れる向きを変えたりします。↓はひっくり返した断面です。
「一度打ち込んで、ダメなら方向を変え打ち込む」すると…
意外と、あっさり割れたりしますよ。
ムキにならない
薪割は、どんな事を言っても肉体労働です。キツイと思います。最初は良くても、すぐに疲れてしましますよね。
特に、前述した「ふし」のある丸太を割る時なんかは、ムキになって何度も斧を振り下ろします。私もそうでした。実際、何度も振り下ろさないと割れない場面は、必ずあります。
特に、こんなのは(汗)↓
そうです。木の根元の部分です。気を切り倒すとき、チェーンソーが入ったところですね。これは、頑張るしかないですが、しいて言えば、
こういった箇所を狙って、刃を入れます。
また、斧跳ね返され、ムキになって何度も同じ場所に打ち込むと、逆にどんどん割りづらくなる場合もありますよ。
そんな時は、
「一度打ち込んで、ダメなら方向を変え打ち込む」 です。
こちらも、刃を入れる方向を変えると、意外とあっさり割れたりします。
時間を決めてやる!
実は、これが何よりも秘訣かもしれません。
「今度の休みは、薪割するぞ!」
と意気込んでも、連続して1時間もやればヘトヘト。休憩しながら、半日もやると箸や茶碗も持てない始末。
休日や空いた時間が出来たら、30分とか1時間、もしくは15分でもかわないかもしれません。時間を決めてやるのが秘訣だと最近感じます。
長年、薪ストーブ生活をしている方々は、前年の秋から初冬(雪が降る前)に、気を切り出し、春さきから丸太をきり、少しづつ薪割をし、冬の準備をするようです。
まさに、蟻とキリギリスのお話しのようです。
ですので、時間を決めて 割る! に限ると思います。
まとめ
色々と個人的な見解を記述しましたが、時間を決めて、ちょっとづつ割る事が大切で、コツをいくら並べても、やっぱり薪割は大変な作業です。
冬、薪ならではの温かさを想像し、ムキにならず、ゆっくり割っていくと楽しめるかなと思います。
わたしは、そうやって薪割に勤しんでいます。
バイソン(Bison) スプリッティング アックス BN06
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